空飛ぶ雑草

観た・読んだ・行ってみたのログ置き場(不定期更新)

2025年10月の見た・読んだ

映画

メアリーとエリザベス

 Netflixでたまたま見つけてシアーシャ・ローナンなら絶対に面白いやろということで見てみた。序盤でかなり置いてけぼりになったので英国王室のWikipediaを参照した上での感想だけど、ヘンリー8世の大きな影を感じずにはいられなかったな。終生子をもうけず結婚もしなかったエリザベスⅠ世。婚姻を繰り返さざるを得ず、子をもうける他なかったメアリー。ヘンリー8世があんなに好き放題できたのに、どうして彼女たちは幸せになれなかったのか。なぜ君主なのに周りの男たちに振り回さなければならなかったのか。彼女たち二人だけで正直に対話・決断できたなら何か変わっていたのではないか。同時期に『サイレントヒルf』をゲーム実況で見ていたのもあって、なんで女の幸せって一通りしか用意されてないねんと四方八方に叫びたくなった。最後の二人の密会は苦しいけどとても見ごたえがあって感動した。マーゴット・ロビーが英国女王!?って思ったけど白塗りが最高に似合ってたので文句ないです。悪口ではなく、「体裁のためにそうせざるを得ない」「メアリーとの対比、老い、弱さ等の批判をはねのけなければならない」という苦悩が白塗りに絶妙に表れていたので、素晴らしい配役だったと思った。

K-POPガールズ!デーモンハンターズ

 主に子持ちの同僚から「これが今の流行りやから!時代に置いていかれる前に見ときって!」と散々おすすめされたので半分嫌々見た。でも予想に反してすごい面白かった。絵が無理すぎて忌避してたけど、話やキャラは意外としっかり作り込まれてて、なにより少し影のある美少女戦士ストーリーなのが、なるほど子どもはハマるなと納得した。『セーラームーン』『CCさくら』『おジャ魔女どれみ』を通った元女児がこれをバカにすることはできないかな。他の人の感想にもあったけど、かなり駆け足で後半あまり深堀りや根本的解決が進まず不完全燃焼で終わってしまったのはちょっと残念。特にタキシード仮面ポジはもうちょっと上手く締め括ってあげてほしかった。二次創作がはかどりそうな終わり方ではあったけど。でも元はこの倍の長さだったらしいし仕方ないのかも。特に素敵だと思ったのが、主役三人は確かに細身の美女なんだけど、めっちゃ食べるしスカートも履かないし黒髪ストレートじゃないし表情豊かかつ結構ハチャメチャで、いわゆるテンプレの「女の子らしさ」から解放されているところ。とても現代的美少女戦士だなと感動した。

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ミス・シェパードをお手本に

 Netflixでたまたま出てきたの見てみた。原題『The Lady in the Van』の方が絶対いいと思うんだけどそれはさておき。ホームレス役のマギー・スミスがもうさすがとしか言いようがない。紅茶を一杯いかがと勧められて、「そんなの悪いよ。カップに半分で十分さ」と返すような憎たらしさが最高。調べたら舞台版からの続投らしく、どうりで本人かと思うような自然な振舞い方だと。内容はロンドン流コメディなので、分かりやすくゲラゲラ笑うというよりブフッと下品に吹き出したくなるような、エスプリが効いている感じ。それが見ているうちに癖になるし、いかにも英国人が好きそう。派手さはないけどこういう皮肉めいた笑いとヒューマンドラマってたまに見ると心にしみるよね。話がピンと来なくても『ザ・クラウン』『ダウントン・アビー』『ハリー・ポッター』など英国作品が好きなら見て損はない。BBCがこれでもか!と財をつぎ込んで国を代表する役者を取り揃えてるのでそれだけで楽しい。「自分を物語にするのではなく、物語に自分を見いだすのさ」という台詞が私には刺さった。

ドラマ

私は生き延びた:韓国を揺るがせた悲劇の中で

 ドラマというかドキュメンタリー。先に言うけど、メンタルが安定している時しか見てはいけない。性的暴行・殺人・大規模災害など、眉をひそめたり目を背けそうになったり、人によってはフラッシュバックを誘うような映像が多分に含まれている。私は知らずに見たけど一応これは『すべては神のために』というカルト教団に迫ったドキュメンタリーの続編らしい。3~4話がその話だった。でも一番頭を殴られたような衝撃を受けたのは1~2話、ホームレスの収容所を装った児童誘拐・拷問施設の話。人類に絶望するぐらいおぞましかった。あまりに一人で抱えきれないのでRedditを閲覧したけど、世界中の人が同じように憤りを抱えていて少しだけ安心した。本当にどれも目も当てられないような救いのない話だったけど、少なくともこういうドキュメンタリーを全世界に公開できるところは韓国ってすごいな羨ましいなと思った。

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ザ・ディプロマット(シーズン3)

 外交ドラマを視聴していたはずが中年の危機を見せられていた。職場に制欲を持ち込まないでください。ただでさえ厄介な世界情勢を性的衝動でさらにややこしくしないでほしいとあれほど。シーズン4見るかは分からん。

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アッシャー家の崩壊/黄金虫

 先月見たNetflixドラマの影響。幸いにも大好きな光文社古典新訳文庫版がKindleアンリミテッドにあったので読んでみた。「ポーはコナン君の名前の由来で、ミステリー作家の先駆け」ぐらいの超絶薄っぺらい知識しかなかったので、正直とても面食らった。ホラーやないかい。ジャンプスケア系ではなく、読み手にじわじわ不愉快な気配を感じさせる系。厳密にはホラーではなくゴシック文学というらしい。ドラマの鬱々・黒々とした雰囲気の源流を知り、むしろあんな面白いドラマによく再解釈したなと改めてドラマの評価が上がった。不気味な作品は私が今まであまり読んでこなかった系統だけど、恐怖と難解さに頭が蝕まれていく感じもこれはこれで面白かった。打って変わって『盗まれた手紙』『黄金虫』はエンタメ色が強く、現代的なノリで楽しく読めた。作風の幅が広くて面白いな、ポーは。(ヴァージニアとの結婚とか人間性はかなり眉を顰める部分があるけれど。)個人的には訳者の正直さ満点のあとがきに笑った。

死にたいけどトッポッキは食べたい

 書店に行くたびキャッチーなタイトルが目を引いていた本。私好みではないなと薄々感じていたので見送っていたんだけど、著者が亡くなられたとニュースで見たので満を持して買ってみた。主題であるカウンセリングの記録は、生きづらくて大変そうだなとすごい遠くから眺めていた。反面、日記のような散文は私にも共感できるところがあった。ベストセラーたる所以は正直わからなかったけど、涙が出るほど著者の気持ちが分かるのであればカウンセリングに行った方がいいのではなかろうか。

サイレントヒルf

 実況で周回プレイ見ただけの人間なので大それたことは言えないけれど、自ら遊んだ人はこれで満足できたんだろうか。ゲームを小説化する目的って大別すると2つあると思う。①既プレイ勢のIPに対する愛を深めるため、②未プレイ勢をゲームへ誘導するため。でも今作はどっちつかずな印象を受けた。超忙しい人のための『サイレントヒルf』まとめといった仕上がりなので、真新しい視点や補完要素が少ない(全くないわけではないけど非常に浅い)ため①目的で読むと物足りない。しかし②目的で薦めると全てにおいて説明不足なので、なんじゃこれで終わられてしまう可能性が高い。ゲーム自体が好きに考察してねっていう余白を持たせた作りなので仕方ないけどね。私が読みたかったのはゲームの文字起こしではなく、小説として完成された作品だったので残念ながら期待外れだった。

マンガ

銀河英雄伝説(1)~(33)

 ウェブ版ファミ通のセール情報を見て、前から気になってたのでまとめ買いした。めちゃくちゃ面白い!『蒼天航路』を楽しく読んだ人間なので、こちらも非常に刺さった。ラインハルトが成り上がるまでが個人的には一番面白かったかな。こういうムカつく上司いるよね~ムカつく~とか思ってたらきちんと痛い目見るし場合によっては死ぬので爽快。いい奴もばたばた死ぬけど。上まで昇り詰めてからはなんか当たり屋みたいに戦争しまくってて微妙。専制主義と民主主義の対立はこのご時世に読むとなかなか耳が痛い。民主主義の方が理想なのは分かるけど、ラインハルトとトリューニヒト、そして現代日本を見ていると良識ある専制主義ならば反論できないのではって気持ちになる。合間に挟まる閑話休題エピソードもいい味出してる。キルヒアイスのオタク二人がエピソード対決して飲んでるの最高だった。この物語は結局どこに落ち着くんだろうか。すごく楽しみ。

 原作が昭和の日本人男性によって書かれた小説であることは重々承知しているし、本当に面白いと思っている。そのうえで一つだけ言わせてほしい。西暦3千年以上、宇宙暦800年前後になっても女性の人権・社会進出ってこんなもんなの?女性がほぼいないし、いてもステレオタイプ。男性はあんなにも個性豊かなのに。しかも高名な男性のお引き立てがないと表舞台に出てこない。例えばマリーンドルフは一介の男性兵士より遥かに優秀なのにずっとお嬢さん呼びで、同等の一個人として認識されていない。帝国はなんとなく女性の人権に関する思想が大きく後退した結果だとは思うけど、同盟も微妙なんだよな。キャゼルヌ夫人とか絶対使える人材だと思うんだけど、「家事が得意」「旦那を尻に敷いている」ぐらいしかキャラ付けがなくて本当にもったいない。こんな優秀な人材を腐らせてるからズタボロになったんじゃないのと冷ややかな目を向けてしまう。何度も言うけど、80年代の日本人男性の頭にそんな発想がないことは百も承知。でも愚痴らせてほしい。そもそも女性の社会進出がもっと進んでいたら、戦争がこんなに長引くこともなかったのでは?と思いました。

ダンジョン飯(1)~(14)

 セールしてた上に『銀英伝』のおかげでポイントが貯まったので、前々から気になってたから完走するか!ということで購入。グルメ漫画として失速するどころか、食育や食卓を囲むことの意義、さらには欲そのものまで盛大に風呂敷を広げて、それを上手く閉じるもんだから感動した。みんなが面白いって言うわけだ。最後の方は文字通り寝る間も惜しんで読んでしまった。これは非常に個人的な感想だけど、ここだけはアニメ化されたら絶対見ることができないと思うシーンがあったので、先に読了できてよかった。(鳥がね、大嫌いなんです。)

みいちゃんと山田さん(1)~(4)

 SNSで見かけて怖いもの見たさで買ってみた。地獄と呼ばれる漫画は星の数ほどあるけれど、個人的にはこういう「福祉の手が届かなかった人」「異常を異常と知らず・認められず、助けを求める発想にすら至れなかった人」の類の地獄はかなり心にくる。そして往々にして本当に助けが必要な人は助けたくなる見た目をしていない。山田さんがいないと漫画が成立しないのは当然なんだが、救う覚悟もないのに軽率に近づくのはどうなんだとも思ってしまう。

都市伝説解体センター Parallel File(1)

 このセンター長はヤバイ。ゲームをクリアした身だから言うけど、こんなにかっこよく描くなんて人の心がない。(絶賛しています。)平行世界線として非常によくまとまっているし、ホラーになりすぎないけどちゃんとヒヤッとする。さすがいしかわ先生。大好きなジャスミン先輩とメンがインでブラックなあの人の出番がイケてて最高。続刊も楽しみにしてます。

おわりに

 別記事で書いたけど、10月は人生初F1観戦に出かけた。あっという間だったけどすごく楽しかったな。

 オペレッタの鑑賞にも出かけた。オペレッタどころかオペラなんて見たの、これまた人生初。喜劇なので小難しく考えず気軽に楽しめた。『ファンタジア』のコンサート以来ちょこちょこシンガポールのオーケストラコンサートに足を運ぶようになったので、いつかこれもまとめたい。人気がないからなのか国がサポートしてるからなのか、結構チケットが安いのでふらっと行けるのが最高にいい。治安が良いから夜遅くなっても困らないし。11月も早速チケット買ってある。旅行もいいけど、こうやって近場で楽しめる趣味があるのも大事よね。

F1シンガポールGP2025に行ってきた

はじめに

 2Bro.兄者の観戦ラジオが始まり、雑談感覚で家事しながら聴く(2025年春頃)
→ 誰がどのチームで何してんのか意味不明なので、勉強も兼ねてNetflixの『Formula 1: 栄光のグランプリ』(原題:Drive to Survive)を見始める
→ F1ってめっちゃ組織運営ドキュメンタリーやんけ!車のこと知らんでも楽しめる側面があるんや!おもろ!と目覚め、他のF1番組も見始める
→ せっかく住んでんやからシンガポールGP行ってみる?すぐ行けるし、と軽い気持ちで見たらチケットがまだ残ってるので慌てて購入(2025年6月頃)
→ F1映画を見たり小松さんの著書を読んだりしてさらに沼る

 とこんな感じで、なんか気づけば転がり落ちるようにF1が好きになっていた。詳しくは私のエンタメ消費履歴を見てください。なんかやたら見てるから。

 そういうわけでついに行ってきた、シンガポールグランプリ。人生初F1観戦。F1どころか私は今までスポーツ観戦に熱をあげたことがない。フェスはおろか歌手のコンサートもろくに行ったことがない。なので他の観客と盛り上がって歓声をあげるみたいな経験が非常に限定的。(しいていうならTDRでミッキーに手を振るぐらい?)だからまさか自分がF1を観に行くなんてことがあると思ってなかったし、ドキドキわくわくしながら行ってきた。

 あと、エンジニアでもないので、車のことは薄っぺらくしか理解してない。好きなドライバーはバルテリ・ボッタス。今年はハースとウィリアムズに注目してるけど、一番好きなチームはキャデラック(になる予定)。DTS公開以降に出現したにわかファンを地で行っとります、はい。以上の理由から歴戦のF1オタクからしたらスカスカの超初心者な内容だけどご容赦を。

装備

 あらゆる観戦経験がゼロなので何を持って行けばいいか分からず、超困ったので備忘録として書いておく。

チケット

 私は公式代理店のひとつであるPelagoで購入した。Pelagoは日本でいうところのベルトラとかKlookみたいな感じ。シンガポール航空が運営しているからマイルが貯まる、というのが私にとって最大のフックで、なんとボーナス1,000マイルプレゼントのキャンペーンもしてたのでPelagoを選んだ。

www.pelago.com

 もちろん日曜日(本戦)が見たかったけど、6月時点では既に全種完売。残るは金曜(フリープラクティス)と土曜(予選)のみ。初めてだしFPよりは予選の方がドラマあるよな~と思い、土曜日にまず決定。

 悩んだのが座席。ゾーン4しか入れないパダンスタンドはSGD400前後なのに対し、ピット前はSGD700以上!航空券ぐらいする!!F1って超セレブスポーツなのを改めて突きつけられた。来星する超有名歌手のステージをメインで楽しむならゾーン4のみで全然いい。なんなら座席を含まない立ち見券ならもっと安く買える。でも私が見たいのは歌手ではなくドライバー!なので1週間ぐらい悩んだけど、ピットグランドスタンドの1日券を購入した。

 余談だけど初観戦でピット前、しかもたったの一日券で8万円ぐらい吹っ飛ばしたって職場の上司に報告したら、目ぇ回してた。「今まで招待でしか行ったことなかったけど、今そんなに値上がりしてるんだね」ボス、私も招待を受けられるような立場でいたかったです。

公式アプリ

 公式インスタが激推ししてたので入れておいた。ストアで「Singapore GP」って検索すると出てくる。チケットを保管できる機能より、マップとスケジュール機能が超便利だった。想像以上に入り組んだ会場なのでマップは絶対いる。どこでなんのプログラムを何時からやるのかもこのアプリならすぐ確認できるし、自分が行きたいのはお気に入り登録しておける。どこでどんなご飯が売ってるかもすぐ分かる。最強。(こういうデジタルに強いところは本当にシンガポールの良さ、ラブ。)

singaporegp.sg

水筒

 これまた公式インスタが「無料給水スタンドがあるから水筒を持ってきてね。Stay hydrated!」としつこく宣伝していたので持参した。実際はちゃめちゃに喉が渇いて3回ぐらい給水したのでマストアイテムだと断言する。給水スタンドは列ができているものの、そこら中に設置してあるので結構気軽に水分補給できた。なお持ち込むのは空の状態がいい。ゲートでのセキュリティチェック時にスタッフが中身を確認するから。空だと手間が省けてスムーズだったしスタッフも「分かってんじゃねぇの」って感じで笑顔だった。

耳栓

 F1ファンのブログを見て半信半疑で持参したけど、私には断然必要だった。音もF1観戦の醍醐味と言われれば全くもってその通りなんだけど、あの爆音を聴き続けてるとさすがに頭痛の危機を感じた。案外周りもエアポッズやら耳栓やらしてる人が結構いた。私が持参したのはLoop Dreamという睡眠時に愛用している耳栓。高いけど耳に密着して心地いいよ。睡眠中はかなりノイズをブロックしてくれるけど、会場では実況も車の音も程よく聞こえてきた。どんだけ爆音なんだって話ですが。

タオル

 汗を拭くためというより、日よけと敷物代わり。ファンフォーラムの待機中、地面に座ってたけど「これが鉄板焼きの気持ちか~」と現実逃避するぐらい日差し+コンクリートの熱でやばかった。賢い人は折り畳みクッションを持ってきていたので、それもアリだと思う。

レインコート

 スコールが怖いので公式が推奨する通り持って行った。幸いにも全く雨に降られなかったので使わなかったけど、お守りがわりに持って行って良かったな。

クレジットカード

 というか各種電子決済。どこもGoキャッシュレスって感じだった。財布持って行かずに全部スマホのタッチ決済で乗り切れた。(日本のQRコード決済は当然だけど使えないよ。)

公式Tシャツ

 テンション上げるため、高いけど買った。今回はシンガポールGP公式のにしたけど、来年もし行くならキャデラックのが欲しい!私は事前購入だったけど会場でも当然購入可能だった。

shop.singaporegp.sg

配送ではなくサンテックでの受取にしたけど、事前購入でもこんな袋に入れて渡してくれたよ。

帽子

 繰り返すけど日差しが鬼なので必須。私は普通のスポーツキャップを被っていったけど、各チームの公式キャップを被っている人が圧倒的多数だった。現地でも買える。来年もし行くなら(以下略

サングラス

 在住者でもこんだけ照り返しがすごかったらムスカ状態になるってもんよ。マストアイテム。

スマホのネックストラップ

 防犯もそうだけど、飲み食いしながら写真撮ったりしようと思うといちいち鞄から出すのめんどくさい。ぽいっと手を放しても安全なのはやっぱり楽。

別にいらなかったかなと思ったもの

レギンス

 雨天の可能性と動きやすさを考えて運動用のレギンスで行ったんだけど、普通のデニムやジャージでも全然問題なかったな。ポケットが無くてむしろちょっと不便だった。

サンダル

 これも雨天を考慮した結果。でも足の甲に日焼け止めを塗り忘れ、丸焦げになった。あと会場内は結構歩く!歩道橋多くてアップダウンも多い。耐熱性ゼロだしクッション性低いから足疲れるし、普通にスニーカーでええやんけと思った。

モバイルバッテリー

 会場内では貸出もやってるけど、ケチなので持参した。結局使わなかったからいらなかったかなと思えるけど、正直これはスマホの状態による。私はまだ買って半年しか経ってないスマホだったので一日耐えられた。

持って行けばよかったなと思ったもの

日焼け止め

 出かけるときに塗るだけ塗って持参するの忘れた。猛省。

日傘

 スタンドでは使えない的なことを公式がアナウンスしてたから意図的に持って行かなかったけど、入場待機列ではガンガン陽が当たるので必要だった。(ファンフォーラムの待機中はみんな使ってたので、その陰に隠れられたから不要だった。皮肉というべきか幸運というべきか。)

団扇・扇子・ミニ扇風機

 シンプルに暑かったから。日頃エアコン浴びまくってるので完全に忘れてた。

塩分飴

 先述の通り水分は取れたんだけど、どうしても塩分不足になった。おかげで場内の割高な食品を楽しむ口実ができたと言えばそれもそうだけど、疲労回復のためにも塩分飴は持っておけばよかったと思った。

入場

 13時45分開場ということで、13時ぐらいを目安にMRTで行った。私はファンフォーラム目当てだったので早めに行ったけど、レースだけを見るなら全然後からでもいいと思う。下車したのはゲート1に近いNicoll Highway駅。地上に出るともう列形成していたので炎天下だけど並んだ。この時日傘が無いこと、足の甲に日焼け止めを塗り忘れたことを心底後悔したよ。開場から10分後ぐらいにやっとゲートまで進んだ。(なので約1時間ほどは丸焼けになっていた。)

テントの下がセキュリティチェック。そこを抜けるともう場内!

シンガポール航空デザインの架空のF1カー。かっこいい。

入口には記念撮影スポットもあったよ。

 ポルシェは13時45分からもうレースしてたので、入場前から音が聞こえてきてテンション上がった。テントを抜けるとゾーン1のWharfステージが奥にどんと構えているので、水筒に水を汲んでからそこでさらに15時40分まで待機。幸いにも人様の日傘に隠れられたことで二度焦げは免れた。待機中は大画面でポルシェやF1アカデミーのレースを放映してくれるので、意外と退屈しなかった。QRコードを読み込んで参加するクイズ大会もあったよ。優勝者にはサイン入りグッズがプレゼントされるらしかった。

ファンフォーラム

1時間前からしか並んでない割にはステージからこの距離。悪くない。

左からコラピント、ガスリー、角田くん、フェルスタッペン。

2番手はハース。ベアマンとオコン。

なんとサプライズでノリスも登場!前日出る予定だったけど体調不良で欠席したらしい。完全に予定外の振替出勤でマクラーレンファンが絶叫してた。

最後はメルセデス。ジョージはこんなに画質が荒くても顔が良い。

キミちゃんはずっと自撮り棒持ってた。たぶんアドミンに頼まれたんやろな。めっちゃかわいかった。

 結論、並んだ価値はありました!!!!マジで。本当に行ってよかった。映像でしか見たことなかった選手がみんなが実在してる、話してる、手振ってくれるってだけでアドレナリンどばどば。押し合いへし合いもみくちゃになったけど、すごい楽しかった。これがコンサートとか行く人の気持ちか。動画もむちゃくちゃ撮った。使用デバイスサムスンのギャラクシーS25です。買い換えといて良かったと心の底からサムスンに感謝した。

 周りの話を聞いていると、地元の人も多いけど中国・日本などアジア諸国オセアニア圏から来ている人が多そうだった。中には南アフリカから来ている猛者もいたよ。つくづくインターナショナルな界隈だなと嬉しくなった。

遠目から見たステージはこんな感じ。あんな近距離で見れたことに改めて感謝。

F1アカデミー

 ファンフォーラムが終わったら既に16時半を過ぎており、気になっていたF1アカデミーのパドック見学へ向かった。これがかなり離れていて、しかも気づけば結構人が増えているのでかなり時間をかけて移動した。

 道わかんなーいって右往左往してたら、その辺の通路からひょっこりクロエ・チェンバースが出てきて目ん玉落っこちるかと思った。どうもパドックに帰る途中だったようで、これ幸いと後ろをついて行ったらマジでパドックにたどり着けた。(もちろん入場受付前だったので中には入ってないよ!)スタッフの後ろから普通について行けてビックリした。もっとセキュリティとか付けへんのかいな、ていうか一般客が通るようなとこも歩くんや、不審な女がついてきて申し訳ないな……とあらゆる感情で心臓バクバク。驚きすぎて写真撮るの忘れたけど愛想めっちゃ良かったよ!てかいっそ眩しかった!

パドック入場開始前に外から撮ったリア・ブロック。この日のレースでP1!めっちゃ取材された。

笑顔が素敵。今後のキャリアがほんまに楽しみ。

マヤ・ウィーグもいたよ!この日はP2!フェラーリの赤に負けない凛々しい姿が素敵。

 リアちゃんとマヤちゃんは二人ともF1アカデミーのファンフォーラムがゾーン4であったので、そそくさといなくなっちゃった。だから入場時にはもう会えなかったけど、ちょっとでも姿を見ることができて感動した。二人とももう二年目だからもうF1アカデミーで走ることはないけど(F1アカデミーは二年間限定なので)、いつの日かF1ドライバーとして帰ってくるのを楽しみにしてます!!
 F1アカデミーの選手とこんなに会えるなんて……と外で写真撮ってホクホクしていたらいつの間にか列形成が進んでいたので、慌てて並び直した。ゲート前待機列に比べたら全然大したことない長さだったけどね。

余談:突然のバルテリ・ボッタス

 開門まだかな~とぼーっとしていたら突然前の人が黄色い声をあげたので、慌ててその視線の方を見ると、なんと!フィンランドの星!マレットと言えばこの人!今でこそメルセデスリザーブだけど来年にはキャデラックでパドックに復帰予定の!バルテリ・ボッタスが!!!

 なんで後ろ姿しか撮れてないねん!!ごもっとも。私自身すごい後悔した。というのもあまりに突然で、嬉しすぎて全力で手を振ってたからなんですよね。私こんな声出せたんやって自分でびびったぐらい「バルテリー!!」言うてぶんぶん手振ってたら、写真撮るのむちゃくちゃギリギリになってしまった。何より嬉しかったのが手を振り返してくれたこと!ちゃんと目を見てるけど「よっ」みたいな、あのフィンランド節満点のそっけなさ(本人としては悪気ないどころかめっちゃ愛想良いつもり)があまりにもバルテリで泣きそうだった。最高。もっとも私の脳内にしか映像はないんですが……。写真から分かる通り、まさか一般人も通るようなところを警備もなしに歩いてると思わんかった。とんでもない幸運に八百万の神々に感謝した。

サポートパドックビューイング

 暑さか興奮かでポーっとしてたらビューイング開始時間になった。

先ほどのリアちゃんのパドック

頑張れハース!写真撮れなかったけどコートニー本人もいたよ。

 自分の目で結構楽しんだので全然写真撮ってなかった。取材真っ最中の選手がいたり、ファンと和やかに近距離で話している選手がいたり、本家F1よりかなり平和な雰囲気だった。ファンも誰が勝ってるかより「頑張っている彼女たちを応援したい!」みたいな熱い人が多くて温かい雰囲気だった。幼い女の子たちも見に来ていたのがなんともほほえましかったな。内側ではサイン会もあったけど、サインしてほしいものがなかったので参加しなかった。

フリー走行

 本当はそのF1アカデミーのトークイベントに行こうと思っていたけど、想像以上にゾーン4が遠くてもう移動めんどくさい座りたいってなったので、ちょうど始まってたフリー走行を観戦することにした。お腹も減ってたのでスタンド下の飲食店でトリュフポテトとコカ・コーラ1缶購入、SGD16ぐらいした。高ぇ。

ピットグランドスタンド直下のフードコーナー。17時半ごろだとガラガラだけど、予選前後はとんでもない混み具合だった。

これぞF1って景色。段差が結構高くてかなり見える。大画面かつ大音量の実況もあって助かる。

見えやすいっていっても基本残像しか残らんけど。映像で見てたのは何だったんだってぐらい速い。

黄旗か赤旗が出てのそのそ走行しているときだけ綺麗に撮れた。

シンガポールフライヤーが入っていかにもシンガポールグランプリな絵。

予選前

 FPが終わり、一旦席を離れてトイレと食料の再調達へ。

 トイレはメディアによるとなかなかの荒れ模様だったらしいけど、少なくとも私が立ち寄ったところは文句なしに使えた。トイレットペーパー備え付けだし、水洗だし、数は少ないけど手洗い場もある。臭いも一般的なレベルで「鼻摘まんでないと無理!」って感じではなかった。そもそも清掃スタッフが常駐してたよ。仮設トイレって工事現場にあるような1個ずつのやつを想像してたけど、こういう複数の個室が一つに入ったコンテナ型のやつもあるのね。もちろん列はできてたけど結構回転早くて、設置数も多かったのでマジで文句なし。そのへんのキャンプ場とか場末の飲食店の方がよっぽど汚いって。これは想像だけど、ゾーン4に比べるとこちらは人数が限られてるのでマシだったのかもしれない。(ますますゾーン1・2に入れるチケットの価値が上がってしまう。)

 お昼ご飯を山盛り食べて来た上にポテトまでかじったのに、興奮するとお腹がどうしても減る。仕方なく再びご飯を買うことに。なんでもよかったけどシェイクシャックとか人気店はどえらい行列だったので、一番近かった日本食の店で買った。

絶対後で値段思い出せなくなると思って、参考のために写真に撮っといた。F1価格やばい。

 米が食べたい気分だったけど絶対に価格と量が見合わないことは予想できるので、たこやきとお茶だけ買った。席に戻って食べたけど、冷凍たこやきなのにアドレナリンと疲労のおかげか、すごい美味しく感じた。

 予選前には一部のチケットホルダー限定でパドック公開が行われてた。目玉飛び出そうな金額のホスピタリティチケット、あんなん誰が買うねんと思ってたけどこうやって見てると自分も欲しくなってくるから怖い。

シンガポールフライヤーがライトアップされていい感じに夜も更けてきた。手前の行列がパドック見学の人々。

予選

出走前の角田くん。たまたま目の前だったのでガン見して応援してた。

FPとは全然違う熱気と走りで痺れた!(マジで残像しか撮れない)

 これもう写真で伝えるの無理なんだけど、本当に驚くほど楽しい時間だった。写真とか動画撮るのはそこそこに、自分でも予想外なぐらい熱中して観てた。まず予選前にF1のテーマ曲とPVが大画面に流れてみんなでフゥー!!!って声上げた時に「みんなこれ知ってる人・好きな人なんや」とすごいジーンと来た。周りにF1好きがいないもんで。選手が出走するたびに歓声があがったり、そのチームのファンじゃない人もいいタイムが出るたびに声を出したり拍手したりしていて、みんなF1っていうスポーツ全体を応援してるんだなと感動した。

 結果はググったら出てくるから省略するとして、個人的に熱かった走りは角田くん。Q1の終わり際になっても足切りラインの遥か下で、すごい苦々しい気持ちになっていたけど最後の一周でQ2参戦に食い込んだから思わず声が出た。こういうドラマがあること、それを生で見られるってこんなに楽しいのかと。あとローソンも良かったね。FP中にクラッシュしてたからどうなることかと思ったけど、順調にガンガン走るからかっこよかった。上位層が入れ替わるたびに大盛り上がりで、「予選でこんなに楽しいなら、明日の本選はとんでもなく盛り上がるんじゃないの?え、見てみたい!!」と思わずにいられなかった。

帰宅

 ジョージのインタビューもそこそこに席を立ち帰路へ着いた。なんとなくで覚えていた道を歩いてゲート1から外に出た。最初は同じ駅からMRTで帰ろうかと思ったけど、場外を歩いている人の多さを見て諦めた。どう見てもすし詰め満員確定演出。かといってタクシースタンドも激混み。だから自宅付近まで行くバスのある、バス停まで腹をくくって歩くことにした。通行規制で歩きづらいだけでなく場所的にアップダウンも多くて辛かったけど、結果的には大正解だったと思う。観光客が全然いないルートなのでくたくたの体を椅子に落ち着けることができたから。ゲートから20分ぐらい歩いた価値はあった。それにしても夜道を安心して歩けるシンガポール、やっぱり最高ッすわ。

 翌日、本選の帰宅時は予選を上回るレベルの混雑だったようでニュースになってた。地元民はぜひバスを使おう。夜だから日差しもないし多少は歩けるよ。観光客は徒歩で帰れる距離に滞在することを強くおすすめします。

おわりに

 だらだらと長くなってしまったけど、結論は「2026年も行きたい!」です。本当に舐めてて申し訳なかったというか、F1ってこんなに楽しいんだと身をもって学んだ。始まる前から街がF1一色になっていくのを見て、自分事としてワクワクできたこと。当日は選手を間近で目視できたこと。熱い走りを生で観れたこと。どれもすごくいい経験だった。2026年の早割チケットはもう完売しているので(恐ろしい人気)、すでに不安だけど頑張ってチケットを押さえたい。できればまたパドック前がいいな!……貯金しよ。

2025年9月の見た・読んだ

映画

健康"超"分析: 知られざるオナカの世界

 Netflixのドキュメンタリーってピンキリだけどついつい見てしまう。さすがに便の移植はエクストリームだなと驚いたけど、1週間で20~30種類の野菜・果物を取るように心がける「腸内細菌の多様性」は良いコンセプトだなと思った。見た翌日にたまたまサラダバー付きのランチに行ったので、普段は進んで取らないような野菜も食べてみた。もちろんすぐ効果が出たわけではない。でも長い目で見ると良い習慣なんじゃないかなと思う。特に自炊すると慣れて扱いやすい野菜ばかり買いがちになって、野菜を日常的に摂っていると言っても実情あんま意味なかったりするしな。内容をなんでもかんでも鵜呑みにするのは良くないと思うけど、このところお腹に悩まされることが多かったので生活を見直すきっかけにはなった。腸活意識が高まった。

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名探偵コナン 紺青の拳

 Netflixに来てたので重い腰をあげて見てみた。終始大笑いしながら見ていたのであまり内容は頭に入らなかった、ごめん。でもそんな大それたストーリーじゃなかったよね。「誰もシングリッシュ話してねぇな」「なんなら中国語もマレー語もタミル語も空気やな」「パトカーそのまんまや」「うわマーライオンパークの排水溝の蓋のデザインまで揃えとる」「その辺はさすがに高層ビルないで」「ホーカーの椅子とテーブルは基本的に地面と固定されてるので大乱闘は厳しいかな」「チキンライスー!!」とかもうずっと大草原不可避だった。MBSが落っこちるとは聞いてたけど、マーライオンもガーデンズ・バイ・ザ・ベイもシンガポールフライヤーもラッフルズホテルも全然無事じゃなくてゲラゲラ笑った。四方八方破壊するこんなむちゃくちゃな映画の企画を通したプレゼンが見たい。MBSは百歩譲っても、どうやって観光庁からOKもぎ取ったんだよ。シンガポール来る前に視聴してもいいとは思うけど、実際はめちゃくちゃ治安いいからこんな愉快なことは絶対起きないので、そこだけはなんかすまん。

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ドラマ

アッシャー家の崩壊

 「エドガー・アラン・ポーの作品を集めてドラマを作ろう」「そのまま作ってもありきたりだから現代アメリカの話に改変しよう」「一話完結ではなく、繋がりを持つワンシーズンのドラマにしよう」という思い付きにオピオイド問題まで加えて、なぜここまで上手にまとめられたのか!最高に面白かった。最初はてっきりミステリーかと思ってたけど、サイコホラーだった。それで白けるかなと危惧したけど、むしろ絶妙な塩梅で最後の方はのめり込むように睡眠時間削ってまで見てしまった。みんな死んだところから始まるけど、じゃあ何故どうやって死んだのかを解体しつつ、過去も解き明かしていくという構成がとにかく引き込まれる。一番好きな演技をする人が一番ネタバレになるので何も言えないけど、俳優陣もみんな素晴らしかった。グロと若干のジャンプスケア要素があるので苦手な人は注意。犬は出ないけど、猫を含む動物が痛々しい目にあうので動物好きも要注意。

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アニメ

マニアック

 恐怖というより不気味。理不尽も度が過ぎると白けると学んだ。面白い話とそうじゃない話の落差がすごかった。扉の鍵が開かなくて焦り泣き叫ぶ人を見て「一階なんだから窓割って逃げろよ」と冷静にツッコむ私みたいな人には向いてない。声優は豪華なので演技力ブッフェみたいな気持ちで見るといいと思う。

ji-anime.com

タコピーの原罪

 マンガ読了の状態で見たけど、声優の演技と画面の演出が相まって地獄度が極まってた。確かにこれは地上波では無理。タコピーが変身してしずかとかまりなとして話すとき、脳内だとタコピーの声だったけど、アニメだと当人の声で話すじゃん。もうそれが辛くて辛くて。頼むからタコピー黙ってくれよって拳を握り唇を噛んだ。マンガを読んだときはずっと圧倒されてて気づかなかったけど、この作品ってもしかしてタコピーの立場には耐えきれないほどの苦痛をもたらすんじゃないだろうかと思った。つまりは誰かを失ってしまった人、誤った方向に誰かの背中を押してしまった覚えがある人。今瀬戸際にいる人も視聴要注意だけど、そういう経験がある人も胸が引き裂かれる心地だと思う。漫画で読んだ時もそうだけど、潤也のところはやっぱり泣いた。

www.netflix.com

ウィッチャー短篇集1 最後の願い

 ゲームをクリアしたら原作が久々に読みたくなって、それなら放置してた短編集から読み直そうと思い手をつけた。日本での発売はかなり最近だけど、実は時系列的には原作第一巻より前で、最も重要なゲラルトの「運命」の始まりが描かれており、Netflixドラマのシーズン1もこちらから。改めて読むとこれって童話のパロディだったんだなと。どれも最悪な形のパロディではあるんだけど、その人間の薄汚いところを混ぜるさじ加減が絶妙。軽妙洒脱なテンポ感も素敵。マジで翻訳してくれてありがとう。続刊も読んで本編も早く読み進めなきゃ。

都市伝説解体センター 断篇集

 ついに発売!Kindle版を早速買って読んだ。ジャンプJブックスだから軽くてサクッと読めて「公式アンソロ命助かる」って感じで大満足。表紙の書き下ろしもありがたい。ジャスミンとあざみーが好きなら絶対読んだ方がいい。特に節々のジャスミンの心理描写でぐっとくるから。でっけぇラブ……。山田ときのこの絡みも新鮮で面白かったけど、これは絶対オタクが好きなやつだなと俗っぽい感想になった。個人的には一切名前を明かさずにガイドの話書いたのはすごいなと。なお、ゲームの重大なネタバレを含んでおり、ゲームをクリアした人が読む前提で書かれているので注意されたし。GR!

マンガ

Kindleの定期まとめ買いセールがきてたので、読み続けてるシリーズものをがさっと買い足して読んだよ。

かしましめし(7)

 大人になってもまだ自分の知らない感情に出逢ったり新しい自分の見られ方に出逢ったりして驚くことってある。なんか清々しい巻だったな。

マダムたちのルームシェア(4)(5)

 ふとした時に読みたくなるシリーズ。大好きです。私もこんなシニアライフを送りたいと読むたびに思わされる。三人の過去が単行本だとしっかり描かれているのがマジありがたい。

海が走るエンドロール(8)

 うみ子さんより海くんの方がぐぐっと展開する一巻だった。次巻最終巻らしいので楽しみにしてる。どういうエンディングになるのか全然想像つかない。

かげきしょうじょ(16)

 一年に一回の楽しみ!前巻であまり話が進まなかったのに対し、今回は愛ちゃんが覚悟決めて前に進むことができてて感動した。先輩が再会できたのも熱かった。最高。このまま卒業式までやって終わるんだろうか。さらさの周りが相変わらず不穏なことだけは気になる。大団円まで追いかけるぞ。

青野くんに触りたいから死にたい(13)

 毎巻なんでこんなに面白いだ。読むと精神的にめちゃくちゃしんどくなるけど面白いので止められない。もうちょっとでエンディングかな?私の頭では想像もつかないので本当に楽しみ。

人としてつき合えたら(1)

 SNSで偶然出会って気になったので買ってみた。話の性質上どうしても女性側が教えを授ける構図になるのは仕方ないとはいえ、なぜ彼女ばかり労力を割かねばならないのかというのは気になった。髪切ったり服装変えたり、そこまでしなきゃアセクは友情を維持できないのか……とちょっと暗い気持ちにもなる。とはいえ、主人公は最初にして最大の関門「謙虚になる」を乗り越えたので、彼女が対話を始めたくなる気持ちも分かる。SNS見てるとモテと性欲だけにアイデンティティーを見いだして歪んだインセルが多すぎるしな。彼らに届くとは到底思わないけれど、アセクの認知度向上には繋がりそうで期待。2巻の予告を見る感じ幅広くセクマイを扱うのかな、そうだといいな。

おわりに

 9月はなんだか盛り沢山だった。まずスイスへ1週間ほどハピバ旅行してきた。自然を堪能する旅行って日本以外では久しぶりだったので、精神的にかなり満たされた。いろんな出来事もあったので、そのうちブログに書くかも?まぁ……そのうち。ハイキングの楽しさにちょっと目覚めそうになった。登山は高校時代にさんざん懲りたけど、ロープウェイで登って片道だけ徒歩で下るみたいなハイキングはもっとやりたいなと思った。とりあえず次帰ったら六甲山行きたい。

 シンガポールに帰ってきてからは運動もりもりして、初めてのピックルボールも体験した。テニスの才能が壊滅的にない私だけど、これは楽しかった!昔より体が動くし体力があるおかげもあるだろうけど、コートが小さめでラケットが軽いから遊びやすいのも理由だと思う。ブームが席捲している間にもう一回ぐらい体験したい。

 あと9月最終週はF1ウィークということで、ウィリアムズのファンミも覗いてみた。正直ナメてた。こういう3次元コンテンツってハマったことなかったから、他のファンの熱量に圧倒された。にわかが生半可な気持ちで顔を出すものではなかった。1時間待って5分で帰ってきたけど、これはこれで良い経験だったなと思う。

 10月は旅行の予定はないけどお金もないので、節度ある健康的な生活を心がけたい。……いや月初にF1観戦あるから無理かも。

スペインに6泊8日で行ってきた④

前回はこちら
※気ままに書いてるのでめっちゃ日が開いてるけど、実際に旅行したのは2025年1月末~2月初週。

jpmirandasg.hatenablog.com

4日目

 今日はマドリードへの移動日。朝は最後の最後までホテルでだらだら。バルセロサンツ、本当にいいホテルだった。ご飯おいしいし、ペットボトルの水を毎日清掃後に補充してくれるし、清潔だし、駅近なのに静かだし、全体的なサービスは文句なかった。アクセスはもちろん最高。エレベーターの挙動だけずっと不気味だったけど。

Renfe

 マドリードまで飛行機で移動することも検討したけど、空港まで行く時間や行ってからの手荷物検査やら何やらを考えたら圧倒的に鉄道が便利だったのでこちらにした。バスは単純に時間がかかりすぎるので却下。国内鉄道旅行ができるのはヨーロッパの良いところよね。

 当日券もありそうだけど、私は2か月前ぐらいに予約した。詳しいことは下記の『バルセロナ・ウォーカー』を参照。(本当にこのサイトにはバルセロナ到着から出発まで丸っとお世話になりました!)

kamimura.com

 ちなみに、AVE=高速鉄道、Renfe=JR東海って感じ。なのでAVEと一口に言ってもRenfe以外の会社もある。例えばiryoは全席エコノミーで安いらしい。私がRenfeを選んだのは、片道しか乗らないのでせっかくだから1等車を経験してみたかったのと、ちょっと高いぶん民度が良いのかなと思ったから。あと2時間45分も乗るならお尻に優しくしたいってのもあった。(飛行機はエコノミーだからね、ここぐらい自分に優しくしたいじゃない。)1等車だと軽食付きなのも良かった。お昼ご飯探す手間が省けるので。専用ラウンジ利用も含まれてたけど、ギリギリまでホテルで過ごしたので使わなかった。フリードリンクがあるって言われても、ベッドでごろごろできるのには敵わない。

 11時発のRenfeだったので、10時過ぎにホテルをぬるっと出て、手荷物検査を経て、改札の列に並んだ。全席指定なのでもっとギリギリでもいいんだろうけど、スーツケースを棚に置きたかったんだよね。背丈的に座席の上に置くのは辛いので……。実際、待機列には機内持ち込み絶対無理なサイズのスーツケースを2個持った人とか割といたので、乗降口付近の荷物棚は大きいスーツケースですぐいっぱいになってた。この混雑を予想して私は機内持ち込みサイズで来てたけど、早く改札列に並べるなら大きなスーツケースでも問題ないかな。

1等車の座席。私は一人がけの席で、通路を挟んだ隣が2人がけ。出入口付近は4人がけのテーブル席も有り。

列車が動き出したらウェルカムドリンクが配られた。私は白ワインを選択。

食事メニューはこんな感じ。事前配布されて「考えといてね」と言われる。英語があるので一安心。

私が選んだのは Savory Option なんだけど……あれ、思ってたよりショボい。

なんとも言えない気持ちを抱えつつ、Switchで遊んでたら着いたよマドリード

 乗った感想としては、これ別に1等車じゃなくて良かったかも。一人がけの座席は快適でシートも上等だったから大きな不満は無いんだけど、軽食が予想以上に軽食だったのがショックだった。これなら駅でバゲットサンドを調達して乗った方がいいかもしれない。お客の民度については確かに悪くなかったものの、いびきかきながら爆睡してるオジがいたので、まぁそんなもんですよねって感じ。

 到着した終点・アトーチャ駅はすごい広い!レンフェは長距離路線だけでなく近郊線も乗り入れてるし、メトロ(地下鉄)もあって新大阪駅みたいな感じ。東京駅ほどデカくはないけど、売店多いし、乗客多いし、何よりあちこち改装工事中なのが全てをややこしくしてる!地下街が発達してなかったのが不幸中の幸い。これで梅田ダンジョンまであったら間違いなく初見殺し。

 駅を出る前に右往左往していたらたまたま地下鉄の駅を見つけたので、今は乗らないけど10回数券を買っておいた。買い方は下記のリンク先参照。(私が当時見たのは別のサイトだけど、より分かりやすいのがあった。)ツーリストパスも考えたけど、私が行きたいメインの美術館は徒歩圏内だし、旅程的に2日間しか歩き回らないし、最後は空港行き短距離Renfeだから、きちんと使いきれそうな回数券を選んだ。

oleespana.com

ACホテルアトーチャ

 なんとか地上一階の出口を見つけ、大通りに出てGoogleマップでホテルへの道を調べてテクテク。泊まったのはACホテルアトーチャ。

 実はこの旅行の6泊全部マリオットボンヴォイ系列にして今年中のステータスアップに役立てようと目論んでたけど、バルセロナの系列ホテルがあまりにも予算オーバーだったのでマドリードだけになった。ターミナル駅から徒歩10分以内なのが大きな魅力。歩ける距離だけど駅からは離れてるおかげで、夜も全く騒音がなくて良かった。ただ食べるところとかスーパーは近くにないので、何かあればどうしても都度駅まで行く必要がある。

www.marriott.com

泊った部屋はこんな感じ。シャワーボックスが部屋の真ん中にある不思議。

 写真見てもらったら分かるけど、シャワーカーテンとか無かった。しかも床は水ハケ重視で水玉模様みたいに穴が開けられた鉄板。寒いって。一人旅には困らないけど、男二人旅とかだったらかなり気まずいと思う。ネスプレッソのマシンとかあって泊まり心地はめっちゃ良かったんやけどね。ペットボトルの水も毎日補充してくれたし。

 部屋に荷物をとりあえず置いたら早速街歩き。のんびり散歩して興奮が治まってきたころに気づく。マドリードめっちゃ坂道じゃない?てか寒くない?それもそのはず。バルセロナの標高が12mなのに対してマドリードは標高650mと、ヨーロッパ諸国の首都の中でも最高度に位置した高原都市。どうりで風がしっかり冷たいしお空がきれいなわけだ。

駅から散歩してて見つけたカッコいい建物。なんと農業省らしい。

プラド美術館

 マドリードといえばとにかく美術館が充実している!しかしチェックインできるぐらいの午後に着いたので閉館時間まであまり時間がない。せっかくなのに走り回って鑑賞するようなことはもったいないなぁと思い、一つだけ集中して訪れることに決めた。そこで選んだのがプラド美術館

www.museodelprado.es

これは団体受付入口。「看板あるし人多いからここが入口やろ!」と思って近づいたら違った。恥ずかしい。

思いっきりプラドって書いてる!銅像もある!かっこええな!ついに来たか!と思ったら工事で閉まってた。悲しい。

これが正規の入り口。平日おやつ時だとガラガラ。

 上の2枚目の写真が一番分かりやすいと思うけど、あの白い建物全部美術館。どんだけ広いねん。アトーチャ駅から歩いて行く人は頑張って正しい入口を探してね。

 館内は写真撮影禁止なので、何が有名かはWikipediaを見てほしい。ピカソではなく本家ベラスケスの『ラス・メニーナス』や『裸のマハ』も見たけど、個人的に圧倒されたのはやはりエル・グレコの『羊飼いの礼拝』。絵から光が出てるんですよ。意味不明でしょ?私もよく分からん。たまたま人が少なかったので魅入られるようにじっと見つめてたけど、その光にそのまま吸い込まれるんじゃないかって感じがした。フラ・アンジェリコの『受胎告知』はなかなか見つけられなくて右往左往したけど、あれも見てよかったな~。教科書とかで見るとのぺっとした感じに見えるのに、現物はすさまじい発色で眩しいぐらいだった。こんなにビビッドなの!?15世紀にこんな色出るの!?って驚かされた。

 私の言葉でしか表現できないのが悔しいけど本当に広い。地上3階建て+地下1階まである。大英博物館は「広すぎて迷子になるわ~テーマパークかよ~」って感じだったけど、プラド美術館は「お、溺れる!頭からつま先まで芸術で溺れてしまう!」ってぐらいとにかく楽しんだ。収蔵作品の数がとんでもなく多い上に、一つ一つが濃い。歩き回ったらくったくたに疲れたよ。美術館にベンチが多い意味とありがたさを身をもって学んだ。出るころにはもうお腹いっぱいってぐらい満喫したのに不思議、今思い返すとまた行きたい。

 ちなみにチケットは三館まとめたお得券をオンラインで買っておいたので、それをチケットカウンターで引き換えた。正式名称は『パセオ・デル・アルテ』カード。プラド美術館、ティッセン=ボルネミッサ美術館、ソフィア王妃美術館の3館にそれぞれ1回ずつ入れる入場券。日付指定なしで購入日から1年間有効。各館のチケットカウンターで引き換えしないといけないのが若干の手間だけど、各館個別で買うより値段がお得。「マドリードでアートに溺れるぞー!」という私みたいな鼻息荒い美術館好きには強くおすすめ。www.museothyssen.org

サン・アントン市場

 芸術への渇きがこれでもかというぐらい満たされて興奮の熱も冷めてきたらお腹が減った。なんだったらちょっとお酒も飲みたい。ということで散策も兼ねて市場まで歩いた。徒歩約20分ってシンガポールだったら絶対に無理だけど、冷たい風が坂道で火照った体にちょうど良くてすごく気持ちいいのでルンルンで歩ける。翌日行く予定のティッセン=ボルネミッサ美術館を横目に見ながらたどり着いたのがサン・アントン市場。

完全に屋内。市場というよりフードコート。私が飲食したのはこの一つ上の階。

バカでかいサングリアと新鮮なシーフードのピンチョス。激うま。

さすがに足りないので別の店でオープンサンドを調達。ポテチはオマケ。

 見て、この清潔さ。この時点でもうマドリード大好きになった。鳩がばさばさしてたバルセロナのブケリア市場とは天と地ほど差がある。後日書く違う市場も実質フードコートだったし、衛生面が気になるけど市場を体験したいよって人にはマジでマドリードおすすめ。

 この市場のいいところは、衛生面に加えて一品一品がデカいところ。サングリア、これワンサイズなんだよ。飲み物屋に行ってお酒欲しいな~でもワイン詳しくないしな~って迷ってたら、店員の兄ちゃんが「ほなサングリアにしとき」って出してきたのがこれ。一人で爆笑したわ。縞模様のストローが刺さってて見た目は完全にジュース。さぞやシャバくて薄い安酒でしょうと思って飲んだら、ちゃんと旨かったのもウケた。喉の渇きに任せて勢いよくストロー吸ってたら当たり前だけど酔っぱらった。お酒弱い人は二人以上で飲むことを強く推奨します。

 ピンチョスはシーフード専門の所で買った。何度でも言うけどシーフードがおいしいのはスペインの素晴らしいところの一つだね。なんてことない、既製品の薄いトーストにさりげない味付けのタコ・サーディン・タルタルが乗ってるだけでなんでこんなに幸せな味がするの。白ワインの方がよくマッチするんだろうけど、サングリアでも十分おいしくいただけた。

 ピンチョスだけじゃ晩ご飯には足りないから、別のお店で買ったのが写真3枚目のオープンサンド。生ハムとチーズは正直ブケリア市場の方がおいしかった。ちょっと残念。スモークサーモンはもう窒息するぐらい乗ってて、若干生臭さもあるもののこちらは大満足。ポテチが無料でついてきたのでもう一杯お酒が欲しくなったけど、先ほどのサングリアでもうべろべろかつお腹パンパンだったので断念した。

 夕方5時ごろに行ったんだけど写真1枚目から分かる通りガラガラで、お店の人もみんなのんびりしていた。立ち寄ると「これは〇〇で、あれはXXで~」とか「それおいしいよ、いる?」とか、しつこくない程度にのらりくらりとオススメしてくれた。熱すぎず冷たすぎない人々も私がマドリードを気に入った理由の一つ。お客さんも私みたいに一人飲みしてる人や、風変わりな若者がちょっといるぐらいで穏やかだった。スペインの食事時から外れるけどお腹が空いたなとか、一人だとレストラン入りづらいなって時は市場が最高にオススメ。見てるだけでも楽しいし、酔っぱらうとさらに楽しいよ。

 どかどか歩いてぐびぐび飲んだらこれ以上動けない状態になったので、日暮れにはホテルへ引き上げた。メトロ安全第一の一人旅。

 

5日目に続く!(不定期更新)

2025年8月の見た・読んだ

映画

ベルサイユのばら

 長らくオタクをしているが、ベルばらどころかフランス革命史すら未履修、しいていうなら『傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン』を途中まで読んだだけ。そんな私でもアニメ映画なら単発だしサクッと見てみれるし良いかとNetflixで視聴した。冒頭10分ぐらいで好きになれそうな気がしたので、先に漫画を読破してから残りを視聴した。(漫画の感想は後述。)

 ミュージカル映画だと知らなかったのでちょっと痒かったけど、歌える人ばかりなおかげでさすがのクオリティだった。でもすごい現代的な歌だったので、グランドミュージカルみたいな方が良かったのではと思わなくもない。いや、そっち方面に振り切ると宝塚と比べられるからあえて避けたのかな。内容自体はかなり駆け足で、原作の主要キャラが結構削られてるし、若干別世界線な気がした。調べたところ宝塚も何パターンかあるみたいだし、古参の方々はこういう編集になれているのかも?賛否は往年のファンに委ねるとして、個人的には見てよかったと思った。とにかく沢城さんに魅了された。まばゆい画に負けないだけの輝きを放つオスカル様でした。

verbara-movie.jp

シューマッハ

 先月はセナについて学んだので、じゃあ今月は別のレジェンドを見てみよう!ということで見てみた。見ていて「なんでみんな過去形で話すし、過去の映像ばっかりなんだろう」と思ったらそういうことだと最後に知って衝撃だった。不勉強といえばその通りで面目ないが。印象的だったのがフェラーリへの移籍理由。ルイスもシャルルも同じような変化を巻き起こそうとして上手くいってないので、シューマッハの偉業っぷりが分かるというもんで。最後の息子のコメントは思わず泣いた。

www.netflix.com

ドラマ

SPEC 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
SPEC〜翔〜 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿
SPEC〜零〜 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿

 この三作だけNetflixに来てたので見た。ドラマの一話を見て「おっ!」と思い、熱を上げようとしたらだんだんファンタジーでギャグな方向に舵を取りだしたのですぐ熱が冷めた。なぜ……。神木くん以外がラスボス感全然ない。野々村課長はいい役ぶってるけど現代から見ると倫理的に無理すぎ。あと公安なのに全然隠密してねぇし銃撃ちすぎだし。なんか全体的に海外ドラマを目指したけどスポンサーか誰かに負けて軽くなりすぎちゃったのかな。他の映画まで見たら面白さ倍増かもしれないけどがまぁいいやって感じ。

www.tbs.co.jp

特別捜査部Q

 上記の反動で本格刑事ドラマが見たいぜ~となったので、話題になってたこちらを見てみた。素直に面白かった!絶対にこれシーズン2作る気だよなという終わり方だったのは悔やまれるけど、アクラムさんの活躍をもっと見たい気持ちもある。全てが明るみになったら事件自体はなんてことないけど、解明するまでの道筋と構成が抜群。スコットランドのどんよりした景色が同じようにどんよりした訛りと共にずっと続くので、スコットランドまた行きたい欲があふれた。

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F1アカデミー:新たなる風となる者に

 本家F1『DTS』を見てたら女性ドライバーがいないことと、トトさんの妻であるスージーさんの肩書がやっぱり気になるじゃないですか。ということで見てみた。めちゃくちゃ熱いじゃん!F1と違って車がほぼ同じなぶん純粋にドライバーの力量が試されるところは残酷だけど、こんなにも熱い走りを見せられる女性たちがいるのかとおったまげた。まだ20歳前後の未来ある女性たちが世界の第一線で葛藤する様子には勇気をもらったよ。現地のファンイベント行こうかな。ドリアンとリアが好きです。絶対にシーズン2来てくれ、頼む。いつか彼女たちがF1で走ってくれる日も心から楽しみにしてる。

www.netflix.com

マンガ

 ベルサイユのばら

 前述のとおり、映画を一口かじってみるつもりが「これは全部丸呑みした方が面白いのでは」と気づきKindleで全巻まとめ買いした。いやまぁ私ごときが今さら感想を言うまでもないと思うんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。こんなに濃い大河ドラマたったとは。ありきたりだけど、なんで今まで読んでなかったんだろうとは思った。派手なのは絵柄だけじゃなかった。ロマンス面は関心が薄いのでノーコメントとして、歴史的人間ドラマとして非常に美しかった。豪華で濃密なストーリー、キャラクター。多角的な人間模様を誰も取りこぼしなく、それぞれの心の移り変わりを薄めることなく描ききってるの本当にすごい。フェアベル版は全巻Kindleで買っても4千円しない謎の激安っぷりなので、一回は読んでみることをオススメしたい。

オタク文化フェミニズム 

 確かSNS上のネガティブな文脈で発見した本だけど、そんなこと忘れるぐらい興味深く読んだ。「あるオタクの研究者が、研究を目的としないままオタ活のフィールドに出て目にしたものを記述したようなもの」(原文ママ)と著者が定義するように、フェミニズムに限らず、社会学や経済学など様々な観点からオタクコンテンツといわゆる推し活を眼差す内容だった。なので、フェミニズム視点からの深い考察を期待すると肩透かしを食らうけど、日頃何の気なしに注力しているあれやそれを一度立ち返ってみるという意味ではとても面白かった。私はアイドルに全然なじみのない人間なので、前半は特に新たな発見があった。

山手線が転生して加速器になりました。

 大好きな松崎先生の最新刊、といっても昨年発売だけど。松崎ユニバース全開でニヤニヤしながら読んだ。離別感・孤独・後遺症・リモート。パンデミック以降の世界をここまで拡大解釈してエンタメに昇華できるとは。ただでさえよくできたSFなのに、そこにしっかり人間の心を載せてくるのが毎度すごいよ。お気に入りの一遍を選ぶのが難しいぐらいだけど、料理人の話は特にグッときた。

おわりに

 今月でやっと全8回の社外講習が終わり、ほっとした。毎週土曜日がつぶれるのでなかなか疲れたけど、キャリアの背骨ができたようで満ち足りた気持ちでもある。

 また、合間を縫って数年ぶりにオーケストラのコンサートにも行ってきた。やっぱり音楽っていいな~好きだな~と噛みしめた。久しぶりに聴いたら欲があふれでるようにもっと聴きたくなったので、10月にはオペレッタを、12月にはバレエのチケットを取った。どちらも初体験の舞台芸術なのですごく楽しみ。最近はYouTubeで全編視聴できるから予習という意味では助かってるけど、生で味わいたい気持ちはどうしてもあるからね。

 11月にはウィッチャーのコンサートもある。それに備えて長らく放置していた『ウィッチャー3』を終わらせた。『血塗られた美酒』のエンディングと本編の女帝エンドは初めて見たので感動した。特にDLCの方は一発でグッドエンディングにたどり着けて本当に良かった。そこからウィッチャーの世界が恋しくなり、現在は小説に立ち戻っている。

 9月は毎年のことながら旅行の月!ほぼ半年ぶりの長距離フライトなので、覚悟して臨むぞ。(この旅行記はスペインのやつの後になるかも……。)逆にいうと、フライト中は本読み放題のゲームし放題なので、そういう意味でも楽しみ。体に気をつけて来月も充実させるぞ!

2025年7月の見た・読んだ

映画

アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ

 2010年制作のドキュメンタリー映画。F1を知ると絶対に名前が出てくる伝説中の伝説、アイルトン・セナ。世代じゃないから知らないので勉強のために見てみたけど、最期を除く全てが分かりにくくて面白くなかった。ドキュメンタリーとしての出来は低い。当時の映像をつぎはぎして「彼はすごかった」っていう薄い関係者コメントがたまにバックで流れるだけで解説がまるで無い。前提や背景が分からんので「誰が何に対して何故キレてんの? or 褒めてんの?」のオンパレードで、F1ニワカが見るものではなかったと後悔した。あと時代的にセクハラ満載なのもかなりキツかった。なお当然ながら生々しい事故映像たっぷりなので注意。

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F1/エフワン

 いつまでハマってるか分かんないし、鉄は熱いうちに打ての精神で映画館に見に行った。面白かったー!!アトラクションに乗った感じの満足感。走行中の映像が大画面だからこその迫力で楽しかった。最終戦とか思わず力みながら見ちゃったよ。これ4Dで見たらもっとエキサイティングだろうな。ルイスの意向で有色人種や女性がしっかり出てきたのは良かったんだけど、エンジニアと選手が寝る部分はマジで邪魔だった。ブラピだからお色気シーン入れたかったのかもしれないけど、こういうことすると「やはりパドックに女は不要」みたいなこと言うゴミが出てくるので本当にやめてほしい。職場に性欲を持ち込まないでください。そもそもストーリーはマジで浅くて、リアルにこんな戦法取ったら試合が崩壊するし四方八方からボコスカに怒られるだろうなって感じだったので、そこは期待したら負け。(にわかの私ですらこう思うんだからガチ勢は……と思って某兄弟のラジオ聴いたらやっぱりツッコミまくってて安心した。)ちなみに舞台は2023年なので、チェコを始めとする当時のドライバーがチラチラ映ってエモかった。ギュンターもいるよ!あくまでチラチラなので、大画面で推しドライバーを楽しむために行くとかなり肩透かしを食らう。試合中の映像も実際のアクシデントにこれ合成したなって分かるところもあったし。でもNetflixでお馴染みウィル・バクストンとかデビット・クロフトはばんばん出てきて大爆笑。存在感ありすぎ。制作協力にトトさんの名前があって頭に?が浮かんだけど、あんな登場の仕方すると思わんやん。あとAPXGPのオフィスはどうみてもマクラーレンでロケしてる。こんな感じでF1好きがニヤニヤするポイント盛りだくさんなので、好きならとりあえず見て損はない。ツッコミは止まらんけど。たまたま前日にセナの映画を見てたからサニーの事故映像にピンと来たときは、なんだかんだあれ見ておいてよかったなと思った。

wwws.warnerbros.co.jp

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

 確か『ザ・クラウン』にドハマりしていた時、チャーチルが出てきたけどその人望・人気の理由がイマイチ分からなくて、勉強のために見ようと思ってマイリストに入れていた映画。いつの間にか消えていたけど、再びNetflixに来ていたのでやっと見てみた。うーんこれはすごい。とても良いものを見た。原題『Darkest Hour』はチャーチル自身の言葉らしいけど、四面楚歌で孤軍奮闘で背水の陣という状況はまさにお先真っ暗。そこから国全体の士気向上させてしかも国を守り抜いたなら、なるほど時の英雄だわな。本土決戦を覚悟して徹底抗戦を図るところには、引き際を誤って大変痛い目を見た祖国を思い出して何とも言えない気持ちになったけど。とにかく、アル中でヤニカスのヤバいデブ爺(言い過ぎ)がなぜ賞賛されたのかは良く理解できた。ていうかこれを納得させるだけの演技をするゲイリー・オールドマンすごすぎ。他の映画の彼と似ても似つかなくて「本当にゲイリーなの?チャーチル本人ではなく?」と驚かされっぱなし。次は『ダンケルク』も見ようかな。

ドラマ

Formula 1: 栄光のグランプリ

 最新シーズンまで完走した!各選手やチームの今につながるストーリーが理解できたので、F1を追っかけるのがすごい楽しくなった。シンガポールのレースは毎度ドラマチックで、10月の観戦がますます待ちきれない。完走後にキミ・アントネッリのドキュメンタリーも見直した。ルイスの偉大さを知ってから見ると、カルロスではなくキミちゃんに賭けたトトさんたちメルセデスの慧眼に感服。インスタでトトさん・ジョージ・キミちゃん+時々ボッさん(叔父ポジ)のわちゃわちゃを見ては和んでいる。YouTubeではウィリアムズの雰囲気の良さに癒されている。アルボンまじでいい人。日本人という点ではハースの行く末が気になっている。オコンが「礼雄がいるからハースに行く」って言った時は個人的にめちゃくちゃ熱かった。2025年は既に濃すぎるドラマがあっちこっちで起こっているので、どうまとめられるのかが気になるな。

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セナ

 前述のドキュメンタリー映画ではセナの偉大さがちーっとも理解できんかったので、それならばと見てみた。「Cheesy!(安っぽい)」とか「史実通りの再現ではない!」とかいう批判も納得できる。臭い演出多かったしな。それでもいい長さとテンポ感で良くまとまって面白かった。コマスの件ぐらいしか知らんかったけど、それ以外でも安全性を臆せず主張してきたこと。政治的なFIAに対して真っ向から公平性を訴えたこと。ドライバーの声を反映させようとしたこと。貧困にあえぐ国にとっては希望の星だったこと。その期待に応えて生前から死後まで国民へ貢献してきたこと。最速で劇的に散った人だから伝説扱いなんじゃなくて、良きドライバーである以前に善き人だった。なんで英雄視されているのかがようやく理解できて満足。映画で日本というか鈴鹿がばんばん出てきた理由もやっと分かった。そら怒って当然やわ。ホンダとめちゃくちゃ縁が深かったことにも驚いた。F1興味ない人が見て面白いかは怪しいし、そのまま鵜呑みにはできないけど、参考程度に見るにはとても良い作品だった。

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ネット怪談の民俗学

 某解体センターにドハマリしてた頃、「センター長が読んでそう」というオススメを見て即購入した一冊。まず間違いなく彼は読んだであろう内容だった。センター職員だけでなく某ダイヤルの相談員をやったことがある人や、昔「検索してはいけない言葉」とかにうっかりハマったことがある人はとても面白く読めると思う。(特に相談員の経験は役に立った。あれで初めて知った怪異が続々出てきた。)民俗学者が大真面目に書いてるので、怪談自体は要点に絞られており怖さ控えめ。しかし時々挟まってる画像がなかなかにビックリしたので、寝る前の読書には不向きかも。ネット上の怪談の変遷を振り返っており、斬新さはないけど現代怪談入門書としては最適なんじゃないかと。2020年代の流行りは私もよく理解してないものが多かったので新鮮な気持ちで楽しんだ。

エンジニアが明かすF1の世界

 NetflixでF1見てて「なんかハースっていうチームでは結構大事そうなポジションに日本人がいる?」と気づいたのが最初。マジですごい立場ですごいことをやってらっしゃると理解したのは、失礼ながら最新シーズンを見てからです。モータースポーツメディアも見てなかったから……。ギュンター(ハースの前チームプリンシパル)の著書を読もうとしたら日本語版がなくて、代わりにおすすめに出てきたのがこの本。即買った。機械屋じゃなくても知ったかぶりができるぐらいには分かりやすくて面白かった。少なくともドライバーたちが無線で話してたりインタビューで話してることがちょっとは理解できるようになった。ビジネスドラマや人間ドラマとしての面白さが私にとってのF1の魅力だったけど、車という開発プロジェクトの目線でも見ることができるようになった。2019年の著書なのでグロージャンの事故とかチームプリンシパルに就任した感想とかは含まれてないけど、少なくともNetflixのシーズン1~2に出てくるレースの話が一部あるので、相乗効果で楽しさ倍増した。シンガポールGP観戦前に履修しといて本当に良かった。F1の入門書だと思う。ただしなぜか電子版は文字が小さいのでそこだけ残念だった。たぶんPDFで取り込んでるせいなんだよな。がんばってくれインプレス社。

おわりに

 なんか自分でも驚くぐらいF1関連の作品に触れてるな?しっかりハマってるな?と書きながら再認識。セナの作品たちを見て思ったけど、表向きだけでもクリーンで仲良しな今のF1が私は好きだ。イケドンはやっぱ見てて気持ちのいいものではないよ。

 先月末から通っている社外講習がようやく折り返しに入ったので、ちょっと気持ちに余裕が出てきた。仕事の繁忙期も過ぎたから残業も少なくて嬉しい。一方で同居人とのトラブルが頻発、しかも体調がぶっ壊れる頻度も上がっているしで、人生ままならないなぁと苦笑いしている。来月は三連休があるからゆっくり小説読んだりしたいな。

2025年6月の見た・読んだ

映画

ザ・シート:アントネッリ、新たな伝説を創る者

 某兄のF1ラジオを家事の合間に聞いてたら、だんだんとF1に興味がでてきた。そんなときにNetflixで見つけたのがこれ。邦題どおりメルセデスの新人ドライバー、アントネッリのドキュメンタリー。車のことが全然わからなくても問題なく楽しめた。むしろ「F1って組織運営ドキュメンタリーの側面があるんですね!?」と新たな学びを得て、どんどん足を踏み入れるきっかけに。まだ高校生でこんなデケェもん背負わされるの、選手自身もすごいけど会社の決断もすげぇ。(それで実際活躍してるのも恐ろしい。)ちょこちょこ映るピットクルーのゴツいあんちゃんがめっちゃいい味出してた。ああいう気安い兄貴がいてくれると安心できるよね。

www.netflix.com

ドラマ

Formula 1:栄光のグランプリ

 今月一番ハマってる。ハマりすぎてF1のアプリをインストールしたしYouTubeもめっちゃ見てる。これ自体はシーズン4まで見終わった。選手のスター性を再確認するのはもちろん、各チームの代表もめちゃくちゃキャラが濃くて面白い。トトさんが「ドキュメンタリー?これは『トップガン』やろ笑」って言うてたのが印象的。あくまでかなり脚色した編集であることは理解して見ないといけないとは思ってる。日本人選手の話だけレベルが低いのは残念だった。みんな社会人として振る舞ってるのに一人だけ幼稚。周りがベビーシッターさせれてる感じで見ててシンプルにきつかった。あんまりフォーカスされてないけど、レースエンジニアの仕事ってほんま胃に穴が開きそうやしアンガーマネジメントが素晴らしいなと感心する。推しはいないけどラッセルは何度見ても顔がいいな~リカルドは万人が好きになるいい男やな~と思ってる。キャラでいうとボッさんが刺さった。カレンダー欲しかったぜ。(ぜひ公式のシークレットサンタ動画を見てほしい。)個人競技でもありチームスポーツでもある複雑さが面白くてずっと見てられる。最新シーズンまでもちろん追いかけるぞ。

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ソース焼きそばの謎

 早川書房のセールの時にタイトルを見て「なんやこれ面白そ」と買ってみた。焼きそば愛好家によるとても良くできた自由研究なんだけど、寝る前に読んでたら腹が減るのなんのって。焼きそばの普及を調達から読み解いたり、ソース後がけ文化の科学的な考察など、観点がどれも興味深かった。別の著者のお好み焼きに関する本も読みたくなった。あぁ美味しい焼きそば食べたい。

殺人出産

 村田さんの作品また読もうかなと思い立ったとき、一番ぎょっとしたタイトルだったので買ってみた短編集。『コンビニ人間』は人が歪んでいるディストピアだったけど、この本に収録されている短編では社会も人もどれも捻れていた。表題の『殺人出産』が最も面白かったんだけどなんと表現したらいいものか。産み人は肯定されつつある一方「産刑」が存在するところにはすごい歪みを感じたし、合間に差し込まれる昆虫食もなんとも絶妙にゾワゾワ。おいしいんだけど噛みきるのは難しくて、読了後もなんか歯に挟まってる感。イヤミスとはまた違った癖になる味わいでディストピア好きとしてはついつい読みたくなる。

消滅世界

 こちらも村田さんの本。(Kindleのセールやらポイント還元キャンペーンが来るとまとめ買いしちゃいがち。)この作家の生と性に対する執着というか思考実験は私にとにかく刺さる。読み出したら止まらなくて深夜まで夜更かしするハメになったぐらいには面白かったんだけど、手放しではオススメしづらい。自分自身が性に執着のない人間なのでものすごく遠いところから主人公を見ていた。エンディングは倫理的に無理でした。

イヴの末裔たちの明日

 『シュレーディンガーの少女』でハマった松崎さんの短編集。AIの描写がちょっと古めだなと思ったら2018~2019年ぐらいの作品たちだった。昔は創造性こそ人間の強みで、事務仕事なんてなくなると思われてたよなぁ。今は真逆なわけだけど。どれも物語として面白かったんだけど今回は男性目線、しかも女性を人間だと思ってないタイプのやつが多いなと若干テンション下がりぎみだったんだけど、最後の最後でシスターフッドを持ってこられてモヤモヤが昇華された。

ハリー・ポッターと呪いの子

 トム・フェルトンの出演で話題になってたので探してみたところ、Kindleアンリミテッドに入ってたので今更ながら読んだ。超面白すぎて寝る前に読み始めたら読み終わるまで寝れなかった。すさまじい寝不足になったけどそれを上回る満足感。子供から大人になったポッタリアンに向けたラブレターだな、これは。前情報は「ハリーが毒親」ってことしか入れてなかったけどマジでそうだから苦笑した。いや生い立ちを考えればそうなるんですけどね。どいつもこいつも人間臭いところはさすがJ・K・ローリング様。他にも本編のあれこれがふんだんに詰まってて、これは原作者いないと無理ですわ~と納得。当然ですがあの人の登場には号泣しました。牝鹿……。映画キャストで映像化してほしかった気持ちはどうしても拭えないけど、亡くなってる俳優ばかりなので絶対あり得ないのが辛いね。脚本だけど翻訳が昔読んだ小説そのまんまのテイストで懐かしくてちょっと笑った。間違いなく読んで良かったし、絶対舞台見たいのでロンドン行きます(宣言)。

漫画

死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(6)

 最新刊。寸止め描写が多くて肝心の物語自体はあんまり進んでなかった。急いで読まなくてもいいなって感じ。

おわりに

 例年通り6月は仕事が忙しかったけど、その割にはいろいろできたな。ゲームは今『Clair Obscur: Expedition 33』にハマってる。パリィが気持ちいいんだな。ずっとルネさんを重用してる。

 今月は自分でも引くぐらいF1にハマった。勢いで観戦チケットも買ってしまった。社外講習も通い始めたのでそのご褒美ってことで。7月は旅行の予定がないから家でまったりするぞ。