はじめに
シンガポール・エアショーに行ってきた。実は世界三大航空ショーに数えられ、アジア最大規模を誇る航空業界の展示会。2年に1回の開催で、コロナ禍明けの今回は日本の防衛省が出展していたり、中国産の旅客機が来ていたり、久々の大賑わいだった模様。
……そんなことは全く知らず、広告を見て「わーい飛行機ショーだ!」と一般デーのチケットを即購入したニワカ飛行機好きは私です。めっちゃ楽しかったので次回も行きたい。
会場まで
感動したのがチケ代($34)に往復シャトルバスが含まれていたこと。バス乗り場はエキスポ、つまりビッグサイトとかインテとかに似た展示場で、思わず懐かしい気持ちになった。なんでこんなとこ指定?と思ったけど、冷房の利いた会場ではチケット確認とセキュリティチェック、乗車列形成がキレイに行われてて、なるほどと感動。涼しいからみんなイラつくこともなく、スタッフも働きやすそうだった。
バスもまたすごくて、一般のチャーターバスではなくなんと普通の路線バス(シンガポールの路線バスは全て公営)。当然車内は広いし立ってても安定してるし、二階建ても連結型も動員してるから全く待つことなく続々とバスが来るし、ぎゅうぎゅう詰めで乗らされることもない。恐るべし政府後援のイベント。エキスポから会場は意外と遠くて、バス代込みなことに心から感謝した。帰りの乗車列はテントと扇風機だけで蒸し暑かったけど、同人イベやらテーマパークやらで鍛えられたオタクには余裕だった。
余談だけど、バスオタクが出口付近でカメラ構えてぞろぞろ待ってたのは面白かった。私らの目的は飛行機の祭典だけど、彼らにとっては同時にバスの祭典でもあったんだな。
屋外展示
ここからは写真メイン。右を見ても左を見ても空飛ぶ乗り物祭りで大興奮だった。ただ旅客機は少数派で中も見せてもらえず、メインは各国の戦闘機。旅客機好きとしてはちょっと寂しかった。
一番賑わってたのはシンガポール空軍のコーナー。(でも動画ばっかり撮っててブログ用の写真はほぼない!失敗した……。)戦闘機やヘリの座席に座って記念撮影ができるので、長蛇の列ができていた。ミリオタではないので私は行かなかったけど。あと噂には聞いてたけど、空軍兵はグッドルッキングガイが多かったよ。
屋内展示
一般デーには既に閉めてるブースが多くて、予想外にガラガラだった。おかげで冷房はよく利いていたけども。飲食コーナーもあって、広々していてよかった。
室内展示に限らず予想以上に兵器の展示が多くて、私にとって飛行機=旅行・旅客機というポジティブなイメージだったのでショックだった。(能天気ともいえる。)世界各地で戦争している今、国防ならびに防衛産業の重要性は増しているし、「誰かが銃を向けてくるかもしれないから、私も銃を構える」という考え方も頭では分かる。でも改めて飛行機は一兵器だ、武器は必要だ、という事実を突きつけられると心にずしっとくるものがあった。逆に言うと、こういう武器の商談会をあけっぴろげにできるのは、まだこの地域が平和な証拠なのかな。
それでも思わず顔をしかめたのは、爆弾の隣に子どもを立たせて笑顔で写真撮影している家族がいたこと。どこの国の人か知らないが、もう少し勉強した方がいいですよと思った。大人になって分かる、広島・長崎・沖縄等に修学旅行へ行くことの重要性。
飛行パフォーマンス
これが目玉!本当に感動した!ウダウダ書いたけどどうしても戦闘機の飛行パフォーマンスはかっこいい。(現金な奴だと笑ってくれ。)遠くから姿が近づいてくるところから既に胸が高鳴る。つんざくような音も含めて文字通り震えたし、大空にキレイな飛行機雲を描いていく様には痺れた。これのためだけでも炎天下を我慢してまた行きたいと思ってしまう。
正直自分が一番見たかったのは旅客機のテスト飛行だけど、残念ながらそれはビジネスデーのみだった模様。そこだけはがっかりした。事前にタイムテーブル発表してほしい、改善求ム!(天候や体調によるんだろうけどなぁ)
詳しくはちゃんとプロが撮影した公式YouTubeで見れるのでぜひ!
おわりに
今回は半日で退場したけど、他にも空軍パイロットと記念撮影してサインもらったり、子ども用の工作コーナーがあったり、一日楽しめそうな内容だった。次回は元気だったらもう少しゆっくり回ろうかな。いろいろ書いたけど全体的には楽しかったし、チケット代以上の満足感は得られた。これのためにわざわざ来星っていうのは飛行機オタク・ミリオタでもない限りオススメしないけど、タイミングが合えば立ち寄ってみてもいいと思う。