空飛ぶ雑草

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イギリス旅行7泊10日(2)グリニッジ

はじめに

 今回はグリニッジ観光について書く。私個人は今回訪れた街の中でぶっちぎりNo.1に気に入った街。他の都市観光とまとめようと思ったけど、熱く語りすぎたので切り分けた。

カティ・サーク

 突然ゲームの話するけど、『リターン・オブ・ジ・オブラディン』っていう謎解きゲームがあって、こういうイングランド商船が物語の舞台になってる。それを旅行するつい数週間前に遊んだもんだから、実際の船を見て「船員室やっぱり狭い!」「こういう通路探索したな〜!」「航海士や船長の部屋はさすが豪華!格差!」と一人キャッキャしながら歩き回った。肝心の展示内容は時間の都合でサッとしか見てないけど、船好きにはたまらないんじゃないだろうか。


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ロイヤル・オブザバトリー

 いわゆるグリニッジ天文台、教科書に載ってる本初子午線があるところ。みんな線の上に並んで写真撮ってた。他の観光客に写真撮ってくれと頼まれたので手助けしたら、彼らの母国語でブツクサ文句言ったあと自分たちで撮り直していた。なんやねん。

 天文台だから高台にあって、ちょっと息切れするぐらいの坂道を上る必要があったけど、見晴らしはめちゃくちゃ良い。そして全世界の時刻の基準となった場所なだけあって、時計と望遠鏡の展示がすごく充実していた。時計パートは物理チンプンカンプンな私にはとっつきにくかったけど、食い入るように見てる人もいた。

 私がじっくり見たのは望遠鏡の方。昔の望遠鏡の使い方を説明する映像を口開けて見てたら、学芸員のお兄さんが「望遠鏡に興味ある?そこの階段上がったらもっと大きいやつあるよ」とおすすめしてくれた。誰も行ってないけどな?と半信半疑で向かうと、確かにここで一番大きい現代的な望遠鏡があった。めっちゃかっこいいしワクワクするのに私以外誰もいない!みんな本初子午線ばっかり気にしてる!もったいない!窓から身を乗り出して宣伝したいぐらい、私には刺さった展示だった。見終わってお兄さんにお礼言いたかったけど、同僚とお話されてたのでチキって何も言わず立ち去った。ちょっと後悔。

 大気汚染が進んで今となっては天文台本来の役割は終えてしまっているけど、たまに一般向けに天体観測イベントを開催してる模様。住んでたら絶対行ってる……。大昔は星月学園の紅一点だったから星の話は今でもヨダレが出るぐらい楽しい。(またゲームの話してる。)
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コスタコーヒー

 昔飲んだホットチョコが初海外旅行で荒んだ心にしみたことがあり、以来コスタのファン。久しぶりに飲んだホットチョコ(生クリームトッピング付き!)は相変わらず甘くてホッとした。川沿いを散歩してちょっと冷えた体がたいそう喜んでいた。

ペインテッドホール

 大学構内にあるホール。有料だけど観光客もずかずか入っていける。正直、時間的に行くか迷ったけど「絶対見た方がいい」ってGoogle先生が言うもんだから行ってみた。確かにその通りだった!チケットはそんな安くないけど、これの保存のためなら全然払うよ〜!と思わせられるほどの出来。圧倒されるとはまさにこのこと。オーディオガイド聞きながら口開けて天井見上げてた。写真じゃすごさが全然伝わらないのが悔しい。午前中だからか人が少なかったんだけど、静謐な空間で腰掛けてガイド聞いて鑑賞できるのはめちゃくちゃ贅沢な時間だった。昔行ったヴァチカンとはまた別の感動があったんだよなぁ。一回見たけどまた絶対行くよ!

 そもそも英語でグリニッジ(Greenwich)を調べるとすぐここがオススメされるのに、日本語だと全然検索に引っかからないんだがなぜ?日本語のオーディオガイドもあるので、めちゃくちゃ良かったのでみんな行ってほしいよ。

Painted Hall - Old Royal Naval College

 大学自体もレミゼをはじめ様々な映画の撮影に使われてるようで、もっと構内をじっくり見かったけど本当に時間がなかったので駆け足で通り過ぎた。

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グリニッジマーケット

 駅近でぶらぶらするのにちょうど良かった。コヴェント・ガーデンやオールドスピタルフィールズに比べたら、かなりこじんまりしてるので穴場。ストール出してる人たちもみんなのんびりしてて商魂弱めなのがまた良い。私はここでパールのネックレスをゲットして帰ってきた。都心で見るよりお値段もかわいかったので、グリニッジに行くなら立ち寄ることをオススメしたい。フードワゴンもいろいろ出てた。

おわりに

 イギリス国内で初めて「ここなら住める。というか住んでみたい!」と思った街。もし留学するならここがいいと思ったぐらいめちゃくちゃ気に入った。大学周辺を主に歩いたからか、歴史ある厳かさと学生街らしい若さ、でもきちんとした大学だからチャラチャラしてない程よい雰囲気があって、そこに惚れ込んだ。ペインテッドホールに行くために大学敷地内を歩いた時、音大生の演奏が漏れ聞こえてきて、ここのことは全く知らないはずなのに「この学生っぽい感じ知ってる」って胸がキュンとした。立地条件も歴史も全然違うのに、石造りの洋館に母校の面影を見出して懐かしい気持ちになった。(グリニッジ大学は平地。)

 この数日前に訪ねたオックスフォードは、その権威が滲み出したような重苦しさと知性の香りがあって、それはそれでかっこいいんだけれどもストレスなくに住めるのはグリニッジかなというのが個人の意見。ロンドン都心にも電車やボートですぐ行けるし、グリニッジ自体にもこじんまりしたシアターもあったし、ミュージカルオタクには嬉しい。

 半日しか設定しなかったのは割と悔やんでいる。ミュージカルの昼公演を取ってたから、国立海洋博物館とビジターセンターは外観しか見れなかった。ビジターセンターは大学内なのにクラフトビールが飲めるとあったのでぜひ寄りたかった。次回チャンスがあれば絶対に行く!f:id:jpmirandasg:20231009091144j:image